【チンチラの病気】小動物チンチラのお腹を開ける開腹手術をすると膿が出てきました

こちらの記事は『チンチラお腹のガスと不正咬合と入院』シリーズの4つ目の記事です

(※このメディアにはチンチラの治療の際に出た膿や手術の際の写真が掲載されています)

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チンチラのお腹が痛そうな動きとは

しずくの口内

左の奥歯が伸びている

2022年不正咬合になってから約5回程2ヶ月に一度歯を削る施術をしているしずくですが、2023年9月9日の6回目の施術の後普段だと

  • おやつが食べ辛い
  • 強制給餌が溢れる
  • 口の周りが濡れてくる
  • うずくまっている
  • 首下や前脚を気にする(舐める)

などといった症状は落ち着き元気な様子になるのですが今回はあまり元気になる様子が見えませんでした。

そこでいつもより早い約1ヶ月後に病院へ行き歯の確認をしてもらったのですが、特に伸びていると言ったような感じはなく歯か何かが気になるのかもしれないとのことでいつもの食欲を増進するシロップと一緒に痛み止めを出してもらいました。

そこから1週間ほど様子を見ていたのですが中々良くならずそのうちにお腹をストレッチする動きが出てきました。

チンチラがお腹を気にしている症状

  • 矢印お腹を気にする
  • 矢印お腹の辺りを伸ばしてストレッチ
  • 矢印お腹を伸ばしながらステップに押し付ける
  • 矢印口内や口周りが濡れいてる
  • 矢印うんちが小さくなる
  • 矢印うんちの量が減る
  • 矢印普段より食べない(量が少ない)

うんちが出ずらそうというのを感じ急いで病院に連れていきレントゲンを撮ってもらいました。

するとお腹の中に影がありどうやら異物があるようでした。

しずくのエコーとレントゲン

左:エコー・右:レントゲン

開腹手術と入院

治療方針

レントゲンとエコーで確認してもらったのですが実際にその異物の正体や原因、いつからできたのか等はわからず治療の進め方としては

  • 矢印お腹を動かす内服薬や痛み止めなどの薬を続けて様子を見る
  • 矢印お腹を開けて中がどうなっているのか確認してみる(開腹手術)

という方法でしたが前回同様、胃腸を動かす薬は最初の退院後から約1年程ずっと飲み続けているしどうしてもそれで良くなる気がせず、もし何かあるのであれば悪くなる前に対処したいという思いからお腹を開けるという大手術をしてもらうことを決断しました。

手術日は次の日ということになりそのまましずくは再び入院しました。

管理人

歯の治療もそうですが麻酔をかける際はいつも同意書に署名をするのですが毎回しずくが目覚めない可能性もあるということを考えさせられ中々慣れません

そして手術は無事に成功したという報告をいただき直ぐに会いに行きました。

お腹の中の影の原因

術後のしずく

面会と手術の内容を聞きに病院へ行きしずくに会うと今まで麻酔治療が終わった後は割と落ち着いている様子なことが多かったのですが

今回はケースの中をバタバタと慌ただしく動き回り目は見開き『しずく』と声を掛けても落ち着かない様子でした

目の周りは目が乾かないようにクリームを塗ってありお腹は毛を剃って手術の縫った後があったので、わかってはいましたが少し驚く見かけになっていました。

お腹の手術跡

ただお腹を気にしたりぐったりしている様子はなくちゃんと動いているしずくを見られて少し安心しました。

そして実際にお腹の中にあったものは人間の拳ほどある膿の塊でした。

しずくのお腹の中にあった膿

人の拳程の大きさの腫瘍

大きさにまず驚き、こんな大きなものがあの小さなチンチラのお腹の中に?!という気持ちと

こんな巨大な膿の塊の怖さと、こんなに恐ろしいものがしずくの中にあってどんだけ辛かったんだろうという様々な思いから困惑してしばらく

管理人

…え?!

という言葉しか出てきませんでした。

どうやら胃の中ではなくお腹の表面の皮膚を開けた瞬間から白いものが出てきて膿の塊の上に腸が絡まっているような感じで、先生は最初『腫瘍を取れないかもしれない』と思ったそうですが、一つ一つ腸をどかすという神業でするりという感じで取り除けたそうです。

お腹にメス

しずくのお腹を開けた瞬間(白い物が膿)

腫瘍の塊に腸が絡まる

腫瘍の周りに腸が絡まっている様子

そして実際にその巨大な腫瘍の塊を先生が目の前で切ってくれたのですが、中身は全てドロドロの膿で膿の匂いが診察室中に充満しました…

これがもう少し経って腫瘍の塊の外側の幕がお腹の中で破れていたら、しずくの体内が膿だらけになっていたかもしれずそうなったらもう取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
腫瘍の塊の中

腫瘍の塊の膜を切って出てきた膿

本当に危ない状態だったので早めにお腹を開ける決断をできて良かったのと、しずくは何度も大変な状態になっているのに頑張って乗り越えてくれてしずくの生命力は凄いなと思いました。

術後の経過

今回うんちは数日で出始め、強制給餌もしっかり食べてたまに生野菜などを食べ預けておいたおやつ(チモシースティック)も食べてくれて5日間ほどで無事に退院をしました。

お腹は手術をしたので毛を剃っていて縫った後はあったのですが特に抜糸をする必要ないようでしたが、経過観察のために1週間後通院に行き確認してもらいましたが特に問題はなく順調に回復していたので抗生剤の内服薬も終わりになりました。

そしてチンチラに欠かせない砂浴びでチンチリーズのチンチラ達も大好きで普段は部屋んぽ中に砂浴びをさせてあげているのですが

POINT

術後は感染症などを避けるために2週間ほど我慢してもらいました

入院時の診療代

今回の手術は『腹腔内腫瘍摘出手術』という名目で入院は約5日間程でしたが、こちらはしずくが入っている保険のアイペットが使うことができました。

しずくはアイペット70%に入っていて月々1200円払っています※1日の上限有

※残念ながらこちらの保険はお迎え時のみ入れる保険のようです

診察内容 金額
診察料 800円
レントゲン 5,000円
超音波検査 3,000円
点滴 10,000円
抗生剤注射 5,000円
全身麻酔 15,000円
腫瘍摘出手術 50,000円
鎮痛薬注射 3,000円
消化器薬注射 3,000円
入院 20,000円 (1日5,000円)
半日入院 2,500円
合計 129,030円

合計金額は12万9,030円でしたがアイペットの保険適用が約9万ほどあり、実際に払った金額は3万8,709円だったので保険に入っていて本当に助かりました。

POINT

しずくはこの時点で3回ほどの入院と通院が約1年続いていたので金額的にもチンチラ(ペット)を飼うというのは本当に覚悟がいるという事を感じています

不正咬合とよだれ

不正咬合とよだれ

お腹の手術が無事に終わり毛も少しずつ生えてきて※通常の日々に戻ったと思ったのも束の間、秋頃から調子が悪いしずくは歯を削ってもらってもあまり歯の調子が良くならず、よだれが出るようになりました。

管理人

しずくと飼い主にとっては通常の日々=強制給餌生活です笑

涎は不正咬合では良く聞く一般的な症状なのですが、しずくの場合下記のような症状でした。

  • 矢印第一段階口の中が少し濡れている
  • 矢印第二段階前脚や首下の毛を気にし出す

今回も最初は前脚特に左側をずっと舐めていていつもだと歯の治療をするとピタリとそれが治りますが、今回は治療をしても毛を舐めるのが続き

毛自体もかなり濡れてピンクの前脚が剥き出して見えるようになり徐々に肩の部分も濡れ始め

歯の施術をしてまだ1週間ぐらいしか経っていなかったのですがもう1度口の中を確認してもらいに病院に行きましたがこれといった原因は見つからず困っていました。

そしてずっと考えていたサードオピニオンに行ってみることにしました。

セカンドオピニオンでは足りないということで、サードオピニオンやフォースオピニオンを受ける相談者がいます。 サードオピニオン、フォースオピニオンとは、自分の思いが叶うまで、いろいろいな医師に相談を繰り返すことです。

サードオピニオンと言ってもチンチラだとやはりエキゾチックの分類なので見てもらえるところは限られていて、見てもらえても何もわからないこともある可能性があったり正直不安だったのと

何より今までずっとしずくを見てもらっていた先生のことをとても信頼していたので他の病院に行くことが裏切るようなうしろめたさが少しあり迷っていました。

ですが涎で濡れる体の範囲は徐々に増え始め割り切って別の獣医さんの意見を聞きに予約を取ってみることにしました。

次の記事はサードオピニオンに行った結果です→

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