【チンチラの病気】チンチラお腹のガスと不正咬合と入院②
こちらの記事は『チンチラお腹のガスと不正咬合と入院』シリーズの2つ目の記事です
前回の記事はこちらから↓
強制給餌と新しい動物病院
困っていた時に、インスタグラムのフォロワーさんのメッセージより強制給餌のビデオを共有していただき
それを初めて見た時は衝撃が走りました。
- まずシリンジが1mgずつになっている
- それを何本もあげていく
- ペースは思っていたよりも全然速い
- 強制給餌用の粉がある
その動画をきっかけに藁にもすがる思いで2つ目の獣医さん田園調布動物病院へ行きました。
その動物病院は近くにロイヤルチンチラという日本で唯一のアメリカンチンチラの専門店があることで、チンチラの界隈では有名な都内の動物病院です。
ロイヤルチンチラのオーナーさんはチンチラの生態販売だけでなく一般社団法人日本チンチラ協会を立ち上げていたりイベント等も主催していて、動物病院の監修でチンチラの飼い方に関わる本『チンチラ完全飼育』も出版されています
管理人
セカンドオピニオン
早速教えてもらった次の日に病院へ行き症状を伝えたところ
- レントゲン撮らせてください
- 歯の状態を見させてください
と直ぐに処置に取り掛かっていただき
POINT
という診断結果で今後の治療方針の話し合いになり
①歯の治療をするにあたり麻酔が必要になるので、点滴などを数日行い様子見て元気が出てから治療をするか
②家から点滴に毎日通うか
という選択肢もありましたが
まず①つ目に関しては病気になってからその時点で1週間ほど経っていて改善が見られず
そもそもの原因や痛みがあるのであれば取り除かなければ回復やストレスが軽減しないのではないかと思い
歯を治療してからお腹を治療する方を選択しました。
そして②つ目の選択肢は正直、家にいても何もしてあげられないのと何かあった時に対処ができないことをひしひしと体験したことと、毎日遠くの病院(片道2時間)へ通うのはしずくにとってもかなり負担がかかるのではないかと思い入院することを選びました。
※お腹の辺りの黒い部分が全てガスです
このレントゲン写真を見ても11月5日に病院に行った時よりもかなりお腹がぽっこりとしてガスが溜まり病気が進行しているのがわかります。
歯の麻酔治療と入院
しずくの場合はその上更にお腹のガスも溜まっていて食事もしっかりできていなかったので体重も減り弱りきっていたためリスクも増え『本当に自分の決断は正しいのだろうか?』と葛藤もありました。
その一方で症状は悪化していたのと痛いのを我慢して辛そうなしずくのことを踏まえて麻酔治療をお任せすることにしました。
翌日しずくの人生では2回目の麻酔(1回目は去勢手術)をして、歯の治療をしてもらい電話にて無事に麻酔から目が覚めた報告をもらいとても安心しました。
歯の治療は終わりましたがうんちはまだ出ていなかったので、お腹の治療に専念するために入院を続けその期間毎日病院に電話をかけてうんちが出たかの確認をしていました。
POINT
しずくは入院することになりましたが、家にいても今まで何も出来ずどうしてあげたら良いのかもわからない状態だったので獣医さんが常駐しているところにしずくがいられることで正直安堵しました。
入院生活とお見舞い
入院中にお見舞いに行く際に少し迷ったのが、しずくがもし『こんなに僕が苦しい時なのに何でよく分からない場所に僕のこと置いていったの?』と恨まれていたらと思い会いにいくのに少し怖気付いていたのですが、周りから『そんなことないよ言ってあげな』という支えの言葉と共に実際に会いに行くと、しっかりと私のことを覚えていてくれてマッサージのかいかいをとても喜んでくれ『もうお家帰れる?』と言った雰囲気のしずくがいました。
管理人
そこからのしずくの入院生活では点滴や薬、強制給餌を毎日もらい、少しずつ回復している様子があったそうなのですがうんちはまだ出ておらず2週間ぐらいが経過しました。
そしてようやく下痢のようなものが出たとの報告があり、その次の日にもまだ完璧なうんちとは言えないけれど、便が出ていたとの報告があり本当にホッとしました。
チモシーやペレットはまだ食べられていないけれど強制給餌はちゃんと食べているようなのとうんちもで始めたことを踏まえて実際に退院日を決められることになりました。
お迎えと家での様子
お迎えの診察時、入院中にしずくが生野菜を食べている映像を先生がビデオ撮影してくれていて、それを見せてくれました。
一番飼い主が見たい映像をしっかり撮影してくれている心遣いに感動し、今まで困っていた強制給餌の方法もしっかり教えてもらえて先生には今でもとても感謝しています。
- どれくらいの濃さなのか
- 何mgぐらいあげるのか
- 与え方
- 実際に目の前で見せてもらう
(強制給餌の詳しいあげ方を記事にする予定です)
家に帰って来たしずくは、まだまだ弱々しくよろよろしていてケージも自分で上がれるか上がれないかほどの脚力になってしまっていたので、ケージ内は段差がないようにそしてヒーターやタオルをたくさん置いてあげました。
体重回復と何か自分で食べられるようになるようにインスタグラムのフォロワーさん達から教えてもらった物をしずくのために用意しました。
- 生牧草を取り寄せ
- ジェリー
- チモシーマット
- 栄養剤
- 色々なおもちゃ
- アルファルファ
- 生野菜
生牧草は獣医さんが出しているインスタグラムのところからお取り寄せで購入し、しずくは少しだけ食べてくれていましたがあまり食べなくなりペレットを含めて自分で食べることはせずほぼ強制給餌のみのスタートでした。
最初はしずくにストレスをかけたくなかったので抑えたりずにしずくのペースであげようと試みていたのですがそれだと全然食べてもらえず1mg(シリンジ1本)あげるのが精一杯でした。
体重が全く増えておらず数日後通院日に獣医さんに1mgだと全然足りていないということで実際にまた獣医さんにその場であげてもらいそれを見ながら実際に目の前で試してみたりしながら勉強しました。
POINT
最初は覚束なくて怖々あげていましたが、だんだん飼い主たちもしずく自体も慣れていきどんどんあげられるようになっていきました。
そのことを考えるとやり方も何も知らない飼い主に『強制給餌あげてください』という言葉だけで終わらせるのは無理があるなぁ感じてしまいました。
(強制給餌の詳しいやり方の記事のリンクは完成次第ここに貼ります)
POINT
この状態になってから出てきた問題は同居チラの女の子達2匹との関係が悪くなってきたことです。
(同居チラとの仲この話はこちらのリンクに繋げる予定です)
次回は『退院後のしずくの定期的治療』についてに続きます→