【チンチラの病気】チンチラの点滴の後遺症で背中に膿ができる?!

こちらの記事は『チンチラお腹のガスと不正咬合と入院』シリーズの3つ目の記事です

(※この記事にはチンチラの治療の際に出た膿の写真が掲載されています)

前回の記事はこちらから↓

最初の記事はこちらから↓

退院後のうんちのサイズや質

帰宅後数日のうんちのサイズはとても小さいけれど少しずつ出ていて更に日が経つと毛が飛び出ているうんちが出るようになりました。

毛の混じったうんち

実際にそのうんちを崩してみるとうんちと言うよりはほぼ毛の塊

POINT

これもお腹に溜まっていて食滞の原因になりガスが溜まってしまったのかなとも感じられました

食滞とは、何らかの原因で消化管の動きが鈍くなり、内容物がたまってしまう状態のことを指します。

思い返してみるとしずくは毛繕いが得意で同居の女の子2人をいつも一生懸命毛繕いしてあげていたので自分の毛と更に他のチンチラの毛もお腹の中に溜まってしまったのかなとも考えられます。

毛で連なっているうんち

お腹の中で毛と連結しているうんちの状態

退院から1ヶ月程経つととうんちのサイズは小さめではあるけれど形や量は割と出てくるようになって連結しているうんちも減り嬉しくてこんなアートを作ったのを覚えています笑

 

この投稿をInstagramで見る

 

chinchillies(@shizuku.chilla)がシェアした投稿

退院から1ヶ月後のレントゲン

2022年12月27日退院から約1ヶ月後のお腹の状態

点滴の後遺症による背中の腫瘍

徐々に通院の回数は週2から週1に減り始めた2023年2月頃(退院から2ヶ月半)、強制給餌を獣医さんと看護師さんにしてもらっていると、しずくを抱えている看護師さんから

看護師さん

何か背中にボコッとしたものがある?!

とのことで確認すると…

首から下の背中の辺りに約3-5cmぐらいの腫れ物のような膨らみ

がありそのまま触診やレントゲンで診てもらうと背中に膿が溜まっているようでした。

原因は首から下の背中のあたりにかけて入院中〜退院した後も通院の度に約3ヶ月程続けて点滴やお薬を打ってもらっていたのでその部分が炎症を起こしてしまったようです。

POINT

どうやらチンチラに限らずウサギや小動物などの治療の際に点滴をしている箇所に膿が溜まってしまうことがあるみたいです
治療方法としてはシリンジで膿を吸い出して取ってもらい抗生剤を処方されました

膿

念の為に膿を検査に出してもらい結果は1週間後にもらいましたが、特に他の病気等ではなくやはり点滴による後遺症とのことでした。

POINT

検査費用は約10,000円でした

その後背中の膿の調子は良くなり特に再発する様子もなかったので通院の回数も2週間に1度になりました。

定期的な不正咬合の麻酔治療

退院後によろよろして体重が軽過ぎて羽のようだった頃に比べ順調に回復していき、体重も400g以上になり通院も月に1度に減りましたが不正咬合は続いていたため食欲を促進するお薬を毎日2回あげていました。

しずくの体重の変化

退院から数週間後(左)→退院から2ヶ月後(右)の体重増減



ですがチモシーは中々食べてくれず歯は常に伸び続けてしまうので、その後も麻酔をしての治療は定期的に必要になりました。

治療の回数と治療費

今まで不正咬合からの通院の回数は大体これぐらいです。

2022年 通院 約10回 入院 1回
2023年 通院 約15回 入院 2回
2024年現在5月 通院 約3回
合計 通院 約28回 入院 3回

そして通院時の治療費の大体の内訳はこんな感じです。

内容 支払額
診察料 800円
切歯・臼歯研磨(麻酔代込) 15,000円
レントゲン代 5,000円
強制給餌の粉代(ライフケア1袋1,760円) 7,040円
シリンジ代(5本200円) 800円
内服薬代 2,000~5,000円
タクシー代(駅から病院までの往復) 約1,200円〜
合計 約31,840円〜

ただ上記が基本として、もし強制給餌を病院でしてもらったりその他治療や検査などがあれば更にかかってきます

そしてしずくはペット用の保険アイペットに入っているのですが、不正咬合は残念ながら保険対象外のようです。

(今までにかかった治療費や入院代のまとめの記事は完成次第こちらから飛べるようになります)

不正咬合の症状

少し回復しているしずく

回数を重ねるごとにわかってきたのが段々歯が伸びてくると以下の症状がよく見られました。

  • 矢印食べ物を口の中でもごもごする
  • 矢印おやつやペレットの屑が沢山落ちる
  • 矢印おやつを食べるのが遅くなる
  • 矢印強制給餌が口から漏れる
  • 矢印口の片方で食べている

治療をしてから約1ヶ月半〜2ヶ月ぐらい経つと上記の症状が出てくるので、病院へ行き麻酔をして歯を削るということが習慣化していきました。

別の部位で2回目の膿

2回目の膿

背中の腫瘍が落ち着いてから約2ヶ月後の2023年4月頃に強制給餌中に気になったのが

肛門の辺りが腫れていてしこりのようになっており熱を帯びていました

しずくの肛門の膿

通院時そのことを獣医さんに相談して診てもらうと、どうやらそこもまた膿が溜まってしまっているようでシリンジで膿を抜いてもらいました。

POINT

膿をシリンジで抜いてもらう処置は『排膿処置料』として1回約3,000円ぐらいです(※それ+診察料などかかります)

ですが今回は背中の時とは異なり膿を吸い出してもしこりの様なものはまだ残っていたので、取り除くことが出来るかを確認するためにエコーを撮ってもらったところ尿道に近いところなので手術でしこりを取り除くのは難しいとの判断でした。

このしこりに関してはもしまた膨らんで来るようであれば都度膿を抜いていくという治療方法になり抗生剤を処方してもらいました

経過は膿が溜まっていくとしずくも気になるようでよく毛繕いをしていたのですが、一度自分で噛んで膿を出してしまったようでタオルに血が残っており慌てて病院に連れて行き、まだ残っている膿を吸い出してもらいました。

タオルの血

ただその後は特に自分でいじる様子もなく2、3回程通院のたびにシリンジで吸い取ってもらっていたのですが、量も減り徐々に腫れも気にならなくなって症状は無くなりました。

現在約1年程経ちますが再発することもなく落ち着いています。

夏の暑い時期の通院

しずくキャリーの中

夏にチンチラを外へ連れ出すのはなるべく避けたいため通院時期をずらし真夏に治療が当たらないように調整をしていたのですが、元気がなさそうな気配がありどうしても診てもらいたいと思い夏も通院に行くことにしました。

管理人

調整方法は真夏の7、8月を避けるために6月の終わり頃に歯の治療をしてもらい、次回9月に行くと言う方法です!

暑い時期にチンチラを連れて外出する際は如何にに温度を保つかがとても重要で、冷凍庫で冷やす保冷剤をタオルに巻いてチンチラのバッグやキャリーに入れ中が暑くなったり寒くなり過ぎないように様子を見つつ外出をするようにして、病院は最寄駅から徒歩10分程かかる距離だったので、駅を降りたら直ぐにタクシーに乗りなるべく外にいる時間を最小限にする方法をとっていました。


麻酔治療がある日は大体午前中にかかりつけの動物病院へ行き、お昼の時間が治療の時間のようなのでそのまま預けて夕方頃お迎えという流れなのですが、家に一度帰ると遠いので大体近場で時間を潰して待っているのでほぼ1日がかりです。

問題は保冷剤を帰りの分を持って行ったとしても溶けてしまうのでどうしようかなと迷った結果、お迎えの時間に合わせてコンビニで氷を買って行きました。

ですが、獣医さんがキャリーの中に入っていた保冷剤を冷やしてくれていたので氷を使わずにすみ何も頼んでいなかったので心遣いにはとても驚きました

管理人

動物の医療に関わるお医者さんだけあって、こういうことを想定して行動できるのが素晴らしいなと感心してしまいました

もし暑い時期にチンチラを連れてどうしても外出しなければならない時は以下の点を確認できるといいかもしれません。

  • null保冷剤の準備
  • nullチンチラに直接保冷剤が当たらないようにタオルなどで巻く
  • nullなるべく外にいる時間を減らす
  • null朝や夕方などに出かけ昼間を避ける
  • null必要であれば給水器などを取り付ける
  • null小型扇風機を使用する際は直接風が当たらないようにする
  • nullもし獣医さん等に預ける場合は保冷剤を冷やしてもらえるかを確認



そして無事に麻酔下での歯の治療はいつも通り終わり、夏の外出も無事に終えしばらくは安心かなと思っていたのですが今回は歯の治療をしても元気が戻らず、お腹を凄く伸ばすストレッチのような姿勢やお腹を床に押し付けるような動きを取っていて明らかに痛そうだったのでまた病院へ行きレントゲンを撮ってもらいました。

その結果は胃のなかに何かあるということでした。

次回、お腹の治療に続きます→

OFUSEでしずくに応援を送る

にほんブログ村 小動物ブログへにほんブログ村 小動物ブログ チンチラへ
にほんブログ村

関連記事一覧